第64回物性若手夏の学校に行ってきました。
今年も物性夏学に行ってきました。
講義が興味あるものばかりだったので今年も行くことにしました。
今年も夏学の感想を日記みたいな感じで書いておこうと思います。
今回は1回で終わらすぞ。
1日目
12時半の飛行機で中部国際空港へ。
モバイルSuicaのおかげで去年より圧倒的にスムーズに岐阜駅まで行けた。
岐阜駅ではスタッフの方が数名待機していて、ある程度人数が集まるとバスで旅館まで送ってくれた。
待っている間に某量子ベンチャーのCEOになったTK大のYさんに遭遇。よっ社長!って言うの忘れてた。
旅館に着くとチェックインを済ませて、一度部屋へ。誰も来てなかった雰囲気だったので2階に行こうかと思っていたところ、同室のK大のMさんが来た。
沖縄から来たことを話すと先輩のIさんと知り合いということだった。
開校式では、講義をしてくださる先生方が講義内容をざっと話してくれた。どの講義も面白そうで身体が3つくらいほしかった。
その後はグループセミナー(GS)に参加。僕の班はM2が1人(自分)であとはM1だった。量子統計の論文をレビューしてた人の話が全くわからなくて困ったが、あとの2人の話はなんとか理解して質問した。僕の研究の話は簡単だから、みんなめっちゃ質問してくれた。
夕飯はそのままGSのグループの人たちと会場へ。何も考えず座ったら隣が講義をしてくださるT大のT先生でめっちゃ食べづらかった。沖縄から来たと話すとOISTの話になり、なんと僕の雇用主であるKさんの知り合いだった。世間狭い。
入浴後、懇親会へ。うちの研究室からH大にいったYくんと去年知り合った沖縄出身でYくんと同研究室のHくんが話に来てくれた。
そのまま一緒に飲んでるとCEOのYさんも合流し、Iさんも来て沖縄関係者で集まって飲んだ。みんなの近況や進路が知れて楽しかった。
(部屋に戻って眠っていると、飲み部屋の人が一人、こっちで寝かせてくれと来てビビった)
2日目
僕の部屋は8人部屋だったのだが、備え付けのベッド(和風ベッド?)が2つあり、運良くそのうちの1つで寝ることができた。
朝ごはんは普通のホテルバイキング。
講義はS先生のところへ。OISTでいる研究室の分野とドンピシャで、この講義が目当てで来た。
第1回目の講義では、S先生の修士時代に研究していたペンローズタイリングの話をしてくださった。ちょうど先週のゼミでやった内容で、ちょっと不思議な偶然を感じた。
去年の夏学で同室だったM大のTさんも同じ講義を受けていた。
お昼は丼もので、この日は親子丼だった。
午後はポスターセッション①から。あまり気になるポスターがなかったのだが、エンタグリオンというゲームを展示?しているポスターがあって面白かった。OISTTシャツを着ていて気になっていたのだが、Twitterの相互フォロワーの方だった。W大Y研のTくんが社会系の研究について話していたのだが、ずっと人に囲まれていて議論まではできなかった。
集中ゼミはアリの話を聞きに行った。結構興味深い話だったのだが、途中眠すぎて意識が飛んでしまっていた。
この日は懇親会の前に座談会があった。先生方に事前に募集した質問をして回答してもらうというものだが、先生方が面白い経験を話してくれて大変良い会だった。
3日目
講義第2回目。この日座った席がクーラーの風直撃の寒い席だった。この日の講義内容も話があっちに行ったりこっちに行ったりで、ついていけない感じだった。
この日のお昼は牛丼。
午後はポスターセッション②。自分はポスター番号が偶数だったので、この日発表だった。ポスターを30分前くらいに張りに行くと、CEO・YさんとTK大の人たちに話をすることになった。そのあともこの日発表の知り合いが話を聞きに来て、セッション開始後もほとんど人が途絶えることがなく2時間位喋りっぱなしだった。途中めんどくさい人に否定的な感じで絡まれたが、まぁ内容をちゃんとわかってないようだったので無視した。
そのあと分科会。量子情報っぽいところ、機械学習っぽいところ、熱統計っぽいところをはしごした。W大Tくんが蔵本モデルについてわかりやすく話してくれていた。
夕食時は量子情報に興味がある人で集まって、qcxの配信を見た。悲しいことにちょっと遠いところに座ってしまったのでほとんど音声が聞き取れなかった。
この日の懇親会では、主にYくんと話していた。(というか懇親会全てでほとんどYくんと話してた気がする)YくんにPSでのめんどくさい人の話を聞かれたのだが、まさか目の前にいるのに話すわけにはいくまい(どうやらYくんと知り合いらしくちょくちょく話に割り込まれた)。
4日目
Yくんから旅館の周りの雰囲気がいいと聞いていたので、朝食後少し散歩した。大きな川や神社、公園があって確かに綺麗だった。朝だったにもかかわらず結構暑くて15分くらいで帰った。
講義も最終日である。「ようこそ量子」というHPを紹介してくださったのだが、その中で雇用主Kさんの顔写真が出てきて面白かった。
講義全体を通して、もう少し基礎的なところから話してほしかったが超伝導量子ビットについて大雑把にだが理解できたと思う。
この日のお昼は天丼。
午後は蔵本モデルの蔵本先生の特別講演。この講演があるから今回の参加を決めたようなものである。お話はざっくばらんな雑談をたくさんしてくださり大変おもしろかった。
集中ゼミ2つ目は、TK大のO先生のところへ。量子アニーリングの話からビジネスの裏話までしてくださり、贅沢な3時間だった。パパパコメント面白いな。
色々飛ばして、最後の懇親会へ。またYくんと一緒に座って話していると、Hくんも合流。実質最終日ということもあって少し飲みすぎた。最後にHくんとLINE交換した。
ここまで全く触れてこなかったが、大浴場の温泉めっちゃ気持ちよかったです。
OISTを受験するまでの流れとやったこと。OISTに入学するメリット・デメリット。
沖縄にある謎の金持ち大学院大学・OIST。
なんと学生全員に月20万円の経済支援があるとか、ないとか。。。
日本で院進学した、もしくは院進学を考えている人は一度はOISTについて聞いたことがあるんじゃないでしょうか?そんなことはないか。
最近良くも悪くも話題になったOISTですが、まだまだ日本人の学生が少ないのが実情です。
この間参加したAdmissions Workshopでは、日本人の受験生・学生の間でOISTの受験に関する情報は手に入りにくいよねと話していました。
そこでこれからOISTを受験したいと思っている人に向けて、僕なりに情報をまとめようと思います。
OIST情報の先輩たち
情報が少ないといってもこれまでOISTを受験した方、もしくはインターンに行った方などがブログなどで体験をまとめてくれています。
特にすだちさんの情報はわかりやすく丁寧にまとめられていておすすめです。
受験
sudachi.hateblo.jp
sudachi.hateblo.jp
http://suzuyunine.main.jp/OkNCT/2018/09/17/%E6%B2%96%E7%B8%84%E7%A7%91%E5%AD%A6%E6%8A%80%E8%A1%93%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%99%A2%E5%A4%A7%E5%AD%A6%EF%BC%88oist%EF%BC%89/suzuyunine.main.jp
業務インターン?
研究のインターンとは違うようですが、こういうブログもありました。
http://www.it-frogs.jp/m/?p=1203www.it-frogs.jp
OISTとは?
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、沖縄において世界最高水準の教育研究を行うことにより、
1)沖縄の振興と自立的発展、2)世界の科学技術の発展に資することを目的として設置された大学院大学です。
ざっくり書くとOISTは”沖縄の発展&世界トップレベルの研究”を目標とした内閣府直轄の私立大学です。予算も文科省からではなく沖縄振興関連予算(参考文献 https://www8.cao.go.jp/okinawa/3/2019/h31_gaisanyoukyu.pdf)から出ています。
授業及び研究はすべて英語で行われ、教員の70%、研究員の50%、学生の80%が外国人という多国籍な環境です(2011年のデータより)。
教育は5年一貫性で、1年目はラボローテーションと言って3つのラボ(そのうち1つは自分の分野外)を回りながら研究するという独自のカリキュラムを持っています。
OISTでの学生支援
OISTは学生へのサポートがかなり充実しています。(授業料+生活費)として年300万程度の返済不要奨学金がもらえます。つまりお給料が出ます。
他にも魅力的なサポートがたくさんありますが、これはOISTのAdmissionのページをよんだほうがわかりやすいです。
OISTのメリット・デメリット
さて、こんなにも魅力的なサポートをしてくれるOISTですが、日本人の学生は多くありません。僕の考えですが、我々日本人にとってはOISTに入学するのにデメリットもしくは障壁があると思うんです。
絶対的なメリット
- 充実した経済支援&学生サポート。
- 最新の機材・世界トップクラスの教授陣使い放題等々。
これはOISTのホームページや先輩方のブログを読むと十分に伝わると思います。
日本人にとっての考えられるデメリット・障壁
- 英語の壁
前述しましたがOISTの研究生活は基本英語です。論文などで英語の読み書きに慣れていたとしても日本語で大学教育を受けた人にとって、いきなり英語だけの世界に飛び込むのはかなり大きな壁だと思います。まあ、OISTは日本にあるので海外の院よりはハードルは低いと思います。
しかも英語が不安な学生(僕みたいな)には入学前に海外に語学研修に行かせてくれたり(これは最近からなくなったようです)、OIST内での英語のクラスがあったりと、語学面でのサポートは手厚いです。学生に聞いた限り「入ったら大抵なんとかなる。少なくとも英語ができなくてどうにもならない人はいない」とのこと。
- 5年一貫性教育
OISTは5年一貫性です。修士号をとって就職するということは基本的にできません*1。日本では修士をとって就職って人が多いと思うんですが、そういう人にとってはOISTは進学先の候補から外れることになります。
まぁ最初から博士取るつもりの人にとっては全く問題ないですよね。ちなみに修士号を持ってたら修了に必要な単位が減って3〜4年で卒業できる(かもしれない)そうです。
人によるデメリット
- 沖縄の田舎にある
もちろん多くの人にとっては強烈なメリットになりえます。
沖縄の暖かい気候、綺麗な海、豊かな自然が大好きな人にとっては最高のはず。
しかし、沖縄...
くっっっっっっそ暑いぞ。
Lab内はもちろんクーラーガンガンですが、外はとにかく日差しがきついです。夏(梅雨明け〜10月まで)は外を出歩かないことをおすすめします。
また湿度もめっちゃ高いです。除湿機をフル稼働させないと部屋中カビだらけになります。必ず除湿機買いましょう!
またOISTがある場所は沖縄の中でも結構田舎です。最寄りのコンビニまで結構歩きますし、車がないと大変です*2。電車に乗れるような都会に住んでる人にとってはかなり不便に感じると思います。
(OISTの近くにはご飯を入手できるところがほぼないので、ゲストやインターン生など自炊できない人はOIST内のレストランやジミーが閉まると夕飯難民になるそうです。)
学生にあまり関係ないかもしれないデメリット
あんまり書かないほうが良いかとも思いますが、、、
- 近い将来にどうなるのか不透明
OISTについている潤沢な予算ですが、実は2021年から先は同じように予算がつくかは決まっていません。某務省から改善を求められているように外部資金の獲得や産学連携などで、沖縄に寄与しているのか、研究成果が出ているのかという点で十分でないとされると(どこまで行けば十分なのかはわからないが)今までのように潤沢な予算はつかなくなる可能性もあります。まあすぐに取り潰されるというようなことはないと思いますし、学生への支援が打ち切られるということもないと思います(減るかもはしれない)
詳しくは以下を参照
https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/201709/201709j.htmlwww.mof.go.jp
- パワハラ問題
いろいろニュースになって知っていると思いますが、メールの返信者数が少ない(OISTがフィッシングメールかもしれないから開かないように通知したせいもある)、他の大学ではこのような調査自体あまりされていない等、OISTにだけパワハラが蔓延しているとは言い切れない部分もあります。しかし、ダイバー死亡事故の外部有識者委員会が事故の原因としてハラスメントに言及したということもありました。
www.okinawatimes.co.jp
パワハラ問題について学生やスタッフの人に聞いてみると「報道されたことくらいしか情報はないけど、学生はがっしり守られてるからそんなに影響はないと思う」ということでした。
なんかまだニュースになっていない部分も多い気がしていて、知ったかぶりしてあまり言及しないほうが良いのかもしれません。多国籍な人たちが一緒に働くと(働き方や働くことに関する考え方も違うだろうし)いろんな摩擦が起きても不思議じゃないのかもしれません。でも問題はOISTがこのあとどういう対応をするのかですよね。
OISTで働いているスタッフの方々は基本的にみんな英語も話せるし優秀だから、優秀な人から東京のベンチャー企業なんかに高給で引き抜かれていくなんて話もきいたことがあります(本当かどうかはわからない)。
僕が受験するまでにやったこと
前書きが長くなりましたが、ここから僕がOISTの受験に至るまで何があったのか、何をしたのかという点について書いていきます。
まず最初に書いておきますが、僕はかなりのレアケースだと思います。かといってすだちさんが普通かと言うとあの人もだいぶレアケースだと思う。だってB2でファースト持ってるんだよ???
でもレアケースの人しか合格できないわけではないです(N=2なので)。てか、あなたもインターンとかガンガンきてレアケースになればいいじゃない。
OISTを受験するまで
話は僕が大学3年次のときまで遡ります。
OISTで新しく量子情報分野の実験室を立ち上げたKさん(研究員でPIではない)が、立ち上げを手伝ってくれるアルバイトを探していました。もともと同じ学科の4年次の先輩がインターンすることが決まっていたのですが、夏休みはどうしても院試等で忙しくなるので3年次以下の学生で誰か興味がある人は連絡をしてほしいということでした。単純にアルバイトとして興味があったので連絡してみると、トントンと話は進み夏休みの間、OISTで働くことになりました。その時は量子情報に一切興味もなくて、お金欲しさで働いていました。
そして、夏休み終了と同時にバイトも終了。
4年次になると今度は僕が院試のため、その年の夏休みは働けず。しかし、冬休みと春休みの間に声をかけていただき、ちょこちょことバイトしていました。
大学院に入るとKさんから週一くらいでOISTに来て働いてくれないかという打診を受けます。僕の研究分野は理論系で、特に拘束時間があるわけではなかったので不可能ではありません。指導教員の先生も「お金は大事だよね」と言ってすぐに許可をくれました。(もともと学生にああしろこうしろと言うような先生ではなかった。めっちゃ優しい。一回、先生って怒ることあるんですかと聞いたら「サンエーでレジに並んでるときに横入りされたりしたら流石に怒るよ」といっていた。)
そうしてM1から週に1回のパートタイマーとしてOIST職員になりました。でもまだOISTを受験する気はありませんでした。
このとき僕がOISTを受験しない理由としてあったのは次のようなものです。
1. 英語話せねぇ
英語は高校のときから苦手でした。英語に関する資格で持ってるのは中2のときに取った英検4級くらい。
2. 博士取ったとして食っていけるのか?
これはみんな悩むよね。
3. そもそもOISTに社会物理学やってる研究室がない!
そりゃないよ。
しかし、なぜか働いているうちに段々と考え方が変化していきます。(Kさんに洗脳されてたかも)
1. 英語→てか話せるようになれば良いのでは?
OIST職員になったので職員用の英語クラスに通えるようになった。
2. 食えるか→博士とっても別にアカデミアの世界に残る必要はないのでは?
OISTはスタートアップ支援なんかもしてて、Ph.D.の成果次第ではスタートアップ立ち上げられるかも*3。(考えがちょー甘い。同じユニットでインターンしてた4年次の先輩も博士(県外)行きながらスタートアップ企業の社長してたりするから必ずしも不可能ではなさそう。)
3. 分野→分野変えて量子情報やればいいのでは?
OIST自体が分野変えたりすることを推奨している感じがある。バイトしてるユニットで研究がしたくなってきた。
人生なんとかなるっしょ!的な感じでOISTを受験する意志が固まっていきます。
OISTに受験するためにやったこと。
ここはすだちさんのブログがおすすめです。参考にしてください。
OISTの受験はざっくり2段階。書類選考→AWS。AWSについては前回書いてるので省略します。
準備する書類たち
すだちさんのブログから引用。
- 推薦書
すだちさん曰く推薦書めっちゃ大事です。僕は自分の指導教員、Kさん、たまたま1対1で授業を受けていたドイツ帰りの先生に推薦書をお願いしました。書式を含め推薦書の内容は受験者は知ってはいけないことになっています。僕は推薦書を書いて頂く前に、志望動機やOISTでしたいこと等細かい点も含めてそれぞれの先生にお話しました。
- 志望動機
何をどう書いて良いのかわからなかったので苦労しました。最終的には
科学的興味:今やってる研究→OISTでしたい研究
OISTで習得したいこと:バックグラウンドや将来の野望から書いてOISTで身につけたいことにつなげる、
というように書きました。最初は日本語ベースで書いて、一度指導教員に見てもらいました。英語に直す際はまずは自力で書いたあと、Kさんに読んでもらってこういう単語やフレーズを使うとよいなどのアドバイスをもらいました。最終的には英語クラスのネイティブの先生におかしい部分はないかチェックをもらいました。
選考に全く関係ないことは確かなので(入学後の英語のクラス決めに使うらしい)全く対策無しで受けました。たぶんOIST受験生史上最低点だと思います。スピーキング1桁でした。
IELTSのスコアでも大丈夫です。沖縄ではTOEFLしか受けれなかったのでTOEFLを受けました。
- 成績
大学の事務に申請したらもらえます。英語の成績証明書等は時間がかかるはずので余裕を持って申請しましょう。
なにそれ
- 履歴書
なくても良いようですが、英語の履歴書を書いて、これまで行った学会や論文等をアピールする手もあります。
僕の場合、論文を提出していたものの掲載決定が出たのが締め切りあとだったので履歴書にはかけませんでした。したがって、志願書に「この内容は論文にまとめて投稿しました」と書くにとどめました。
OISTは受験料無料です。僕の場合、各書類を揃えるために使ったお金として
パスポート(10年):16000円(5年なら9000円だったはず?)
TOEFL受験料:約27000円(大学が受験料補助をしていて2万帰ってきた、やったー)
英語の各種証明書:合わせて1000円
合計44000円(24000円)かかりました。まあパスポートとTOEFL(IELTS)のスコアをすでに持っていたらほんとにタダで受験できますね。
いろいろ思ったこと
OISTのすごい潤沢な予算がいろいろ話題になっていますね。僕がちょこっとOIST内で働いている中で思ったのは、もちろん予算があるのもすごいんですが、その予算を使って優秀な秘書さんやポスドク、テクニシャンなどなど、研究に関するスタッフをガンガン雇えるところがOISTの一番の強みだと思います。(まあ地方国立大からみたらなんですが、、、)
OISTって沖縄県出身の学生がほんとに少ないんですよね。いま現役なのは2名とかのはずです。だからかOIST内の知り合いにOIST受験するよーとか、AWSで沖縄出身ですぜーというとすごい応援されました。沖縄のために作られてるのに沖縄県民が少ないってOISTの中である程度問題意識があるのかもしれません。(だからといって入りやすいとかはないと思う)
合格が決まってみんなに報告したりブログ書いたりしてますが、まだ受かった実感はあまりありません。
OISTの学生の中には、あまりに支援が手厚いため自分が特別な存在なんだって勘違いする人もいるらしいです。
僕は受かったと言っても、これからめっちゃ勉強するっていう前提で選ばれたと思っています。スタートラインに立つのを許されたというか。
これからが勝負。がんばります。
OISTのAdmissions Workshop (AWS)に行ってきました!②
続きです。
2日目
この日はいよいよ面接です。
朝食はOISTのレストランで取るため、朝8時前にシーサイドハウスからOISTに移動しました。
70%くらいの人が、スーツもしくはワイシャツを着ていました。自分を含めスーツでない人も基本襟付きのシャツを着ていましたが、中にはTシャツ短パンという猛者も。
沖縄出身のHくんはかりゆしウェアを着ていました。僕もそうすればよかったな。
朝食は2種類のパン、オートミール、ヨーグルト、クッキーなどから自由に取る形式。飲み物はコーヒーとミルク、グァバジュースがありました。
みんなやはり緊張しているような感じでした。
朝食後はグリーンルームに集合して、軽く面接に向けて説明がありました。
面接は各教員の居室で行われるため、OISTのあちこちで行われます。時間が近づくとグリーンルームから面接がある棟まで連れっていってもらえますが、自分で向かっても大丈夫でした。
OISTには各階ごとにランチを食べたり、ソファーでダラダラできるようなスペースがあります。だいたいそこに他の受験生やスタッフの人がいて、面接が始まるまでそこで待つことになります。僕はありませんでしたが、ZoomというSkypeみたいなテレビ電話を使って面接をした人もいたようです。
この日の午前中の面接は1つだけ。その先生は自分の部屋ではしたくなかったのか、会議室で面接しました。
研究内容をわかりやすく説明するためにスライドにまとめていったのですが、スライドを使わないでって言われてかなり焦りました。
なんとか板書で説明したんですが、僕の英語力の問題もあってあんまり噛み合わない感じでした。ただ結果の数式を書いたら、あはーこういうことかびゅーてぃふぉー的な感じで結論まで言われてめっちゃ感動。天才ってこういうことか。
面接がない時間は基本的にフリータイムです。JCとなんか話したり、スマホでニュース見たり、スライドを直したりしてた気がします。
昼食はレストランのビュッフェです。僕はこのビュッフェのメニューが結構好きでたまに利用してます。JC、Hくん、OSさんと一緒に食べたんだったかな。OSさんはライオンみたいな髪型でゆっくりとした関西弁を話す優しい人でした。修士取得後社会人として働いてるけどPh.D.を取りたくなってOISTを受けたそうです。
この頃には仲良しメンバーが固まってきた感じがしました。やっぱり同じ国もしくは近い国の人同士で固まってる傾向はありました。
午後は2つ面接がありました。2人目の先生はすごい身長が高くて優しく相槌を打ちながら聞いてくれました。今回はちゃんとスライドを使えましたが、やっぱり英語はめちゃくちゃになっていたと思います。最後に質問があるか聞かれたので、僕の英語どう?って聞いたら、まあまあだけどもっと勉強しなきゃねって言われました。
3人目の先生は日本人のおじいちゃんでした。日本人同士は日本語でもいいらしく(日本人同士でも英語で話す先生もいるらしいが)すごいゆるい感じでリラックスして話すことができました。ほぼ雑談って感じで、R大の先生この間来てたよーとかそっちの何々先生元気?みたいな話をしてました。
その後は共有の設備について説明を3つのグループに分かれて聞きました。面接で疲れてたのであんまり内容は覚えていません。両隣にいた中国の人が僕を挟んでめっちゃひそひそ話をしてたのが記憶に残っています。
次はお楽しみのハウジングツアーです。OISTのキャンパス内にはドミトリーがあって、1年生の間は必ず住まないと行けません。なかなか寮の部屋の中まで見る機会はないのでずっと楽しみにしてました。2人部屋、3人部屋、1人部屋の順で案内してもらいましたが、どのタイプも思ったより広めかつきれいでした。個室には勉強机、大きめの本棚、大きめのクローゼットがついてました。見た部屋は全部家具家電が付きでしたが、家電がついているかは部屋によるらしいです。電気ガス水道は部屋ごとに契約して人数で割るそうです。
ツアー後はディナー。この日のメニューには羊肉が出てました。近くに日本人っぽい学生の人いるなと思ってたら、①で紹介したブログを書いたすだちさんでした。
この日のディナーでは、すだちさん含め日本人の学生とたくさん話すことができて楽しかったです。
3日目
この日はOISTTシャツデー。みんなOISTロゴ入りの赤いTシャツを着ます。
AWS最終日ですが、午前中は面接があります。最後の面接も日本人だったのでだいぶ気楽でした。この先生には自分の研究の話よりもOISTで何がしたいのかについて聞かれました。僕がバイトしてるユニットの人と仲がいいそうで、今度一緒にご飯でも行こうよって言われました。
面接がすべて終わるとバスツアーに出発です。バスではJCが隣だったので、今からどこいくんだとかいろいろ話しました。御菓子御殿って英語で説明するの難しいよね。Restraint and sweets factory and .. shop...?? みたいにしか言えなかった。お土産屋ってなんていうの?
お昼は恩納村の御菓子御殿のレストランで食べました。なんていうか、すごい修学旅行を思い出しました。これはなんだこれはなんだってめっちゃ聞かれたんですけど、日本語でも説明できないメニューがあって困りました。
食事が終わると1階のお土産屋さんで買い物タイムです。沖縄県民ってことで色んな人におすすめのお土産を聞かれたんですが、とりあえず紅芋タルトとちんすこうを勧めておきました。
このあと、おんなの駅、タバタ(品揃えが謎にいいホームセンター?)&サンエー(沖縄で最強シェアを誇るスーパー)を回りました。雨がひどかったため万座毛はスキップ。サンエーでドイツの人がなぜかみりんを3本も買っていて面白かったです。一方Hくんは「夜は飲み会だろ!!」ってオリオンビールを購入していました。
OISTに帰るとTea Timeに参加しました。OISTでは毎週木曜の4時半くらいからTea Timeと言って、みんなでお茶しよーぜみたいなイベントがあります。受験生が全員参加しているのですごい人口密度でした。そして暑かった。色んな人と話すチャンスでしたが、バスツアーで疲れていることもありほとんどJCと端っこでだべっていました。
ディナーまではフリータイムですが、話が盛り上がっている人たちはそのまま話し続けていました。
最終日のディナーはSuShi!!。結構お高めのお寿司でした。めっちゃ美味しかったです。生魚苦手なJCはお寿司初チャレンジって言ってました。
最後ってこともあり、だいぶみんなかなりリラックスした雰囲気でした。
ディナー後はシーサイドハウスにバスで帰りました。OISTから坂を下って突き当りを右に曲がると3分程度で到着です。しかし、この日のバスはなぜか突き当りを左に。。。あれ?どこいくの?みたいな空気になりますが、もう一つの宿泊施設によるのかもとみんなしばらく様子を見ます。しかしバスはひたすら直進。前の方に座っていた女の子が運転手さんに話を聞くと、シーサイドハウスに向かっているとのこと。半分くらいの人は疲れて眠っていました。仲泊の交差点で左折。このまま直進していくとOISTの前まで戻れます。これで一安心だと思っていると、なんとOIST前の交差点を直進(左折すれば近い)。しかし、次の交差点で左折すればシーサイドハウスに行けます。だけど、あれ?そこをスルーしてその次で左折しました。このままだとシーサイドハウスから離れるだけなので、日本人のOさんと運転手さんのところへ行くと完全に迷っている様子。万座毛に行ったところでとりあえずバスを止めてもらいました。僕がそのへんの道を少し知っていたので道案内を買って出ました。そのままUターンしてもらって、無事正しい道に復帰。運転手さんはめっちゃ謝ってくれたんですが、Oさんは「全然気にしないでください。万座毛今日行けなかったんで思い出になりましたよ」と優しく慰めていました。そんな感じでなんとかシーサイドハウスにたどり着きました。OIST出発してから30分くらいかかっただろうか。
部屋に戻ると同部屋のKさんはすでに自分の家に帰っていました。そういえば今日の夜、車で帰るけどお前も帰るか?って聞かれてたんだった。3日間のお礼が言いたかったんですが、そのうちOISTで会えるでしょう。
シーサイドハウスでHくんを探していると、出かけるOさんに遭遇。OIST近くのバーに飲みに行くところでした。なんでもOISTの学生はよく利用してるらしい。
雨も降ってたし、Hくんがビール買っちゃってたので僕はシーサイドハウスで飲むことにしました。Hくんに会うと、バー組と鉢合わせしないようにとりあえず2人で乾杯。頃合いを見計らってJCとか数名を誘いロビーに行きました。ロビーの自販機でポテチを購入しておつまみに。お菓子の自販機ではちょっとお高めのポテチが120円で買えます(多分コンビニで買うと170円位のやつ)。5〜6名でテレビを見ながらくだらない話をしてました。なぜか知らないですが、アルコールが入ると英語喋れるようになるんですよね。なんか躊躇しなくなるんですかね。ビール代はみんなで割り勘する予定でしたが、OSさんがおごってくれました。ごちそうさまでした。
23時過ぎくらいにバー組が戻ってくるとそのまま合流。12〜3名に。トランプをしたりおしゃべりをしたり思い思いにすごしてました。12時ごろ流石に眠くなってきたので、部屋に戻りました。トランプしてた人たちは1時半まで遊んでたらしい。
JCと一緒に戻って、またOISTで会おうぜって言って別れました。フィリピン人の友達ができるなんて今まで思いもしなかった。
同部屋のKさんが帰っているのでこの夜は静かでした。この3日間のことをゆっくり思い出しながら寝ました。
4日目
といってもこの日は帰るだけです。那覇空港に向かうバスが9時にでます。そのバスで間に合わないような早い便であればタクシーを出してくれるそうです。僕がロビーに行ったときには、OSさんはすでに出発していました。僕はOISTに戻ってそこから石川ICに行くので、みんなとは別です。ロビー出会えたHくん、Oさん、JCに別れを告げてOISTへ向かいました。
終わり。
すごい無駄なこと書いてる気がするし、大事なこと書いてない気もする。
最後に今回のAWSを通して思ったことを書きます。
- 英語意外に喋れる。
初対面&多国籍&みんな研究してるという状況だとだいたい話す内容は限られてきます。ほとんどはまず出身を聞いて、次に研究分野を聞いて、近い分野だったら掘り下げてって感じでした。もっと英語が話せたらもう少し盛り上がるんでしょうけど。僕が喋った内容8割くらい「I'm from Okinawa」だった気がします。あとは相槌。
面接が始まると、面接どうだった?って話ができるのでだいぶ話題探しは楽になりました。
- 英語全然聞き取れない。
受験生もOISTにいる人も色んな国から来てるので、みんないろんなアクセントで話します。僕はリスニング力が無いので、だいたい1回では聞き取れません。でもソーリー?って言っとけばゆっくり言い直してくれるので、なんとか会話になりました。
- みんな超フレンドリー
OISTの人はもちろん優しいんですが、受験生同士もライバルという感じは全く無く、ほんとにすぐみんな仲良くなっていました。ちょっと後悔したのは、自己紹介モードの1日目にもっと積極的に色んな人に話しかけたほうが良かったということ。1日目に顔見知り程度にでもなっておけば、2日目以降は面接どうだった?とかバスツアーとかでだいぶ話しやすくなるので、もっと友達ができたかもしれません。
深夜までダラダラ書くもんじゃないな。
なんで僕がOISTを受けたのか、どんな感じで準備したのか、次の記事でまとめようと思います。
OISTのAdmissions Workshop (AWS)に行ってきました!①
去る6月18日〜20日にかけて行われたAWS(何回も打つのめんどいので略)に参加するためOISTに行ってきました。
行ってきましたっていうかいつも行ってるんですが、そのへんはこの次の記事で書きます。
OISTについて、AWSについては以下のすだちさんのブログに良くまとめられているので、そちらも参考にしてみてください。
sudachi.hateblo.jp
sudachi.hateblo.jp
AWSとは
OISTでは書類選考を通過した入学志願者を一同に集めて、学校説明会+面接+沖縄観光の盛り盛りワークショップで学生を選抜します。
受験費用どころか、航空券、visa、ホテル、食事にいたるまで準備してくれます。実際、私はAWS参加中ほとんどお金は使いませんでした。
この記事では日記みたいな感じで書こうと思っているので、詳しくは前述のブログを参考にしてください!
0日目
1日目は朝からスケジュールが詰まっているため、受験生は前日までに宿泊施設にチェックインすることを求められます。
私は沖縄在住なので、高速バスを使って石川ICまで行き、そこからOISTのシャトルバスを乗り継いでシーサイドハウスまで行きました。
シーサイドハウスは全室2人部屋ですが、結構広めでした。
シャワー・トイレ別、冷蔵庫・ドライヤーあり、フェイスタオル・バスタオル・バスマット用のタオル?・歯ブラシは費用削減のためか4日分がドンッとおいてありました。AWS期間中だけかと思いますが、滞在中に清掃が入ることはないようです。
ロビーには電子マネーが使える自動販売機、お酒用の自動販売機(現金のみ)、お菓子が売ってる自動販売機(現金のみ)、給水器、給茶機、電子レンジなどがありました。各フロアに全自動洗濯機が2〜3台あるエリアがあるので、長期滞在でも安心です。
ちなみに最寄りのコンビニまでは徒歩30分くらいらしいです。
ちょうど3時にチェックイン、シーサイドハウスに入るとやけにファンキーな髪型でOISTTシャツをつけたおじさんが出迎えてくれました。(英語はもちろん中国語、韓国語までペラペラですごかった)
3日間のスケジュールや面接の日程、その他注意事項・OISTのパンフレットが入ったOISTロゴ入り手提げ、OISTロゴ入りマグカップ、OISTロゴ入りメモ帳、OISTロゴ入りボールペン(タッチペン機能付き)、OISTTシャツをもらうと部屋の番号を教えてもらって、チェックイン完了です。
在庫処分かってくらいOISTグッズをもらえました。ほしい方はOISTのジミーで買えるので行ってみてください。
部屋につくと、同部屋の台湾の人(以下Kさん)がすでに到着していました。よっしゃ、初めが肝心や、英会話の練習!と思って軽く自己紹介して、台湾から来たなら沖縄涼しい?とか晴れてなくて残念だね的な話をしたんですが、よくよく聞いてみるとこの人もOISTでテクニシャンみたいな仕事をしていて、石川に住んでるとのこと。超近所じゃん。なんか似たような立場だねなんて話してたら、すぐに仲良くなれました。
しかし、それが英語力の限界でそのあとはお互いスマホをいじって静かにしていました。
この時点で15時半とか、夕飯が18時以降だったのでくっそ暇でした。
そうそう、シーサイドハウス、ロビーや会議室にはWi-fiがありますが、各部屋にはありませんでした。
時間の潰し方も限られてしまって、なんか本持ってこれば良かったなと後悔。
18時過ぎに2人でロビーに降りると、夕飯のお弁当が置かれていました。
AWSでの食事は基本的にヴィーガン用、ベジタリアン用、レギュラーがありますが、宗教等考慮されているのでレギュラーであっても牛豚はでません。
その日はカレーとサラダ、鶏肉のステーキ?的なやつでした。
その時点ではほとんどの受験生がまだ到着していなかったようで、夕飯を取りに来ていた人は少なかったです。
2人でラウンジ的なところに行って食べたのですが、Kさんめっちゃ食べるのが早くてちょっとこっちまで焦りました。
ご飯を食べ終わると、マジで暇やなみたいな話をしながら部屋に戻り、時間つぶしタイム再開。
この後、シャワーに入って歯を磨いて22時前に寝ました。
(どうやら同部屋の人がいびきをかく呪いにかかっているらしい。夏学のときもそうだったのだが、いびきがすごくて全然眠れなかった。)
てか0日目でどんだけ書いてるんだ。
1日目
この日は朝ごはんが8時過ぎからだったので7時半ごろに起床、身支度を整えて朝ごはんを食べに行きました。
この日は前日と同じくお弁当がロビーに置かれていて、各自取っていくスタイルです。
グラーノに売られている300円位の大きめサンドイッチが2個、豆のサラダが入っていました。多いよ。。。。
みんなロビーのテレビを眠そうな顔で見ながら、黙々と食べていました。
その後は10時半までフリータイム。これ、あと2時間位寝れたなとか思いながら暇つぶし第3ラウンドです。
10時半にバスでOISTへ、OISTのシャトルバスではなく観光バスをチャーターしてるようです。
OIST着。トンネルでは各国の言葉でようこそ!と出迎えてくれます。
グリーンルーム(なんか視聴覚室的な感じだった。なぜグリーンなのかは結局わからずじまい)に到着すると、お出迎えの挨拶とこの3日間の注意事項を説明されました。
近くに日本人っぽい人がいたので自己紹介すると、なんとその中の1人(以下Hくん)も沖縄出身!!しかも同い年!!ちょっと嬉しかった。(彼とはこの3日間でめちゃくちゃ仲良くなる。最終日にLine交換した。)
その後はすぐにお昼ご飯、お弁当です。ちょっと高級そうなお弁当だったんだけど(デザートがいちじく)朝ごはんめっちゃ食べてるので全然食べられませんでした。
日本人3人、フィリピンの人1人で机を囲んだんですが、思ったより自分が英語が話せててちょっと安心しました。
フィリピンの人(以下JC)は専門が同じ物理で同じ人と面接したりしたので、この3日間で結構仲良くなれました。
お昼あとはグリーンルームに戻って、偉い人の挨拶やOISTの理念説明的なことがあり、キャンパスツアーへ。
現役のPh.D. studentsが直々に案内してくれます。学生実験室や休憩所、普段授業する部屋など、なかなか見れないところに案内してもらって結構面白かったです。
スカイウォークで一緒に回っていたスタッフの人がジョークを行ってくれました。今からジョーク言うわよって言って爆笑とれるからすごい。
「私の娘をスカイウォークに連れてきたとき、『ここスカイウォークっていうのよ』って言ったら、『ママ、本当?じゃあ私達今、スカイウォーカーなのね!!』だって」
その後はグリーンルームに戻って、学生から学生生活についての話があったり、ファカルティの先生から研究内容についての話があったりしました。(疲れてきたから端折る)
夕飯はレストランで学生や先生方を交えながら食べます。ビュッフェ形式です。
このとき、お話を伺った先生が面接にめっちゃいいアドバイスをたくさんくれました。
- とにかくちゃんと面接する先生とコミニュケーションを取ること。
- 当たってるか間違っているのかをテストしているわけじゃないから、教科書を探したり黙って考えこんだりはしないでいい。
- エクストラ面接を申し込むでもディナーのときでもいいから、気になっている研究室の先生に自分を売り込め。Don't be shy!!
などなど。ちゃんと聞き取れたのがこのくらいです。たぶんもっと良いことたくさん言ってた。
夕食後はバスでシーサイドハウスへ。シャワーを浴びて歯磨きをして、いびきを子守唄に眠れぬ夜を過ごします。
0時をまわった頃、突然シャワーが全開になったような音が、、、沖縄だし海辺だし出てもおかしくないかーって思いながら寝ました。
(他の部屋の人に聞いたらやっぱり聞こえたようで心霊現象ではなかったみたい。よかった。)
いや、書きすぎた。てか眠い。
これを①にして続きは明日書きます。
Ipeのアイコン[個人メモ]
Ipeの各アイコンの機能を書いていきます。
モード選択ツールバー
左から順に
- [マウスポインタ]:選択モード
- [十字の矢印]:平行移動モード
- [回転してる長方形]:回転モード
- [拡大してる長方形]:拡大縮小モード
- [2つの青い長方形]:一点を固定して歪ませる?(長方形なら平行四辺形に、円なら楕円にできる)
- [青い長方形に卍のような線]:図形をその図形に接している線分ごと平行移動できる
- [豆腐の上下左右に矢印]:画面全体を動かせる
- [赤いバツ印]:消去モード
- [A]:テキストモード
- [ ]:数式モード
- [abcdef]:箇条書き?
- [■□●×]:点を打てる
- [長方形(頂点に点)]:頂点の2点を指定して長方形を描ける
- [長方形(中心に点)]:中心と頂点を1点ずつ指定して長方形を描ける
- [斜めの長方形]:頂点を3つ指定して長方形が描ける
- [平行四辺形]:頂点を3つ指定して平行四辺形が描ける
- [直線]:直線が描ける。矢印にもできる
- [三角形とひし形]:多角形が描ける
- [曲線]:曲線が描ける。矢印にもできる
- [謎の形]:オートシェイプ
- [曲線に←]:右から左に円弧が描ける
- [曲線に→]:左から右に円弧が描ける
- [曲線に点3つ]:3点を指定して円弧が描ける
- [円(中心に点)]:中心を指定して円が描ける
- [円(2点)]:2点指定して円が描ける
- [円(3点)]:3点指定して円が描ける
- [筆]:自由に線が描ける
スナッピングツールバー
スナッピングとは、線や図形を書く際に頂点や中心の位置を、他の図形の頂点や中心、交点、格子点等に合わせてくれる機能です。
左から順に
- [頂点]:図形の頂点を選択できるようになる。ポイントが赤いひし形になる。
- [中心]:円の中心を選択できるようになる。線分の中心も選べるっぽい。ポイントが赤の正方形になる。
- [境界]:図形の境界線(要するに線上)を選択できるようになる。ポイントが赤の十字になる。
- [交点]:図形同士の交点を選択できるようになる。ポイントが赤のバツ印になる。
- [格子点]:格子点を選択できるようになる。ポイントが緑の十字になる。
- [グリッド幅]:格子の間隔を選べる
- [十字+45°の線]:軸(後述)に対してスナッピングできる。ポイントが赤の米印になる。
- [角度]:角度の分解度を選べる
- [謎の線]:自動でスナッピングしてくれるらしいがよくわからない
軸とは
F1キーを押すことで画像のように軸を決めることができる。
回転モードではこの軸の中心点を基に回転する。
F2キーを押すと軸を任意の方向に回転させることができる。
軸を消したいときはCtrl+F1(macではcmd+F1)
Ipeはいいぞ
Ipeとは
IpeとはIllustratorやInkscapeのような描画ソフトです。
論文に載せるようなあんな図やこんな図も簡単に描けちゃいます。
日本語での情報があまりないのが難点ですが、導入から簡単な使い方まで紹介されているページがあったのでこちらを参考にしてみてください。
ossyaritoori.hatenablog.com
英語版のマニュアルの日本語翻訳もありました。
http://simtec.jp/IPE7Manual_JPN.pdf
Pythonでライフゲーム
本当は昨日書くつもりだった
ご無沙汰しております。
昨日、久しぶりに何かプログラム作ってブログ書こうと思っていたんです。
プログラムを作り終わったころには深夜になっていたので、もう寝てしまいました。
今から書きます。
ライフゲームとは
ライフゲームとは、生命の誕生、進化、淘汰などのプロセスを簡易的なモデルで再現したセルオートマトンです。
イギリスの数学者Conwayが考案しました。
二次元正方格子上で自身の周りの8セルの状態に依存して時間発展していきます。
各セルが誕生、生存、死亡するルールは以下の4つです。
- 空白のセルの周辺に生きたセルがちょうど3つあれば誕生(増殖)
- 生きたセルの周辺に生きたセルが2~3つあれば生き続ける(生存)
- 生きたセルの周辺に生きたセルが1つ以下ならば死亡(過疎)
- 生きたセルの周囲に生きたセルが4つ以上ならば死亡(過密)
固定物体、振動子、移動物体など、多彩で見ていて面白い物体がたくさん作られるのですが
ライフゲーム - Wikipediaに結構詳しく書かれていたのでそちらを参照してください。
Pythonで書いてみよう
の場にある各セルが1(生)か0(死)の状態を取るとします。
まずは、ライフゲームの心臓部である時間発展をさせる関数を作っていきます。
import numpy as np import matplotlib.pyplot as plt import matplotlib.animation as animation class LifeGame(): def __init__(self,N): self.L = N self.field = np.zeros([self.L,self.L], dtype=int) self.next_field = np.zeros([self.L,self.L], dtype=int) def evolution(self): for i in range(self.L): for j in range(self.L): evlist = self.environment(i,j) evnum = sum([self.field[i[0],i[1]] for i in evlist]) if self.field[i,j] == 0: if evnum == 3: self.next_field[i,j] = 1 else: self.next_field[i,j] = 0 elif self.field[i,j] == 1: if evnum == 2 or evnum == 3: self.next_field[i,j] = 1 elif evnum <= 1: self.next_field[i,j] = 0 elif evnum >= 4: self.next_field[i,j] = 0 self.field = self.next_field self.next_field = np.zeros([self.L,self.L], dtype=int) return self.field
試しにブリンガーという振動子を入れてみます。
3つのセルが縦横に振動するやつです。
def test(): L = LifeGame(5) L.field = np.array([[0,0,0,0,0], [0,0,1,0,0], [0,0,1,0,0], [0,0,1,0,0], [0,0,0,0,0]]) L.evolution() print(L.field)
[[0 0 0 0 0] [0 0 0 0 0] [0 1 1 1 0] [0 0 0 0 0] [0 0 0 0 0]]
良さげです。いえーい
アニメーションにする
ライフゲームは時間発展の様子が面白いんです。
アニメーションにしないとよくわからない点の集合を見せるしかありません。
ということでGIFアニメ―ションにしてみたんですが、
PythonでのGIFの保存が思っていたよりも面倒くさくてかなり時間を使ってしまいました。
こちらのサイトを参考になんとかPythonでアニメーションを完成させることができました。
完成したのがこちらです。
いくつかの固定物体、振動子があるのがわかりますね。
しばらくこれで遊んでみたいと思います。
最後に完成したプログラムを貼っておきます。
import numpy as np import matplotlib.pyplot as plt import matplotlib.animation as animation class LifeGame(): def __init__(self,N): self.L = N self.field = np.zeros([self.L,self.L], dtype=int) self.next_field = np.zeros([self.L,self.L], dtype=int) def init(self,p): self.field = np.random.choice([0,1], [self.L,self.L],p=[1-p,p]) def environment(self,i,j): return [ [(i-1 + self.L)%self.L, (j-1 + self.L)%self.L], [(i-1 + self.L)%self.L, ( j + self.L)%self.L], [(i-1 + self.L)%self.L, (j+1 + self.L)%self.L], [( i + self.L)%self.L, (j-1 + self.L)%self.L], [( i + self.L)%self.L, (j+1 + self.L)%self.L], [(i+1 + self.L)%self.L, (j-1 + self.L)%self.L], [(i+1 + self.L)%self.L, ( j + self.L)%self.L], [(i+1 + self.L)%self.L, (j+1 + self.L)%self.L]] def evolution(self): for i in range(self.L): for j in range(self.L): evlist = self.environment(i,j) evnum = sum([self.field[i[0],i[1]] for i in evlist]) if self.field[i,j] == 0: if evnum == 3: self.next_field[i,j] = 1 else: self.next_field[i,j] = 0 elif self.field[i,j] == 1: if evnum == 2 or evnum == 3: self.next_field[i,j] = 1 elif evnum <= 1: self.next_field[i,j] = 0 elif evnum >= 4: self.next_field[i,j] = 0 self.field = self.next_field self.next_field = np.zeros([self.L,self.L], dtype=int) return self.field def main(): L = LifeGame(100) L.init(0.3) fig = plt.figure(figsize=(5,5)) ax = fig.add_subplot(111) ax.set_ylim(0,100) ax.set_xlim(0,100) n = 100 ims = [] for i in range(n): ev_arr = L.evolution() pl_arr = np.array(np.where(ev_arr == 1)) im=plt.plot(*pl_arr,"s",ms=2,c="r") ims.append(im) ani = animation.ArtistAnimation(fig, ims, interval=200, repeat_delay=1000) ani.save("LifeGame.gif",writer="imagemagick")